帝国瞬殺
ジャニーズ事務所問題。昨日は歴史的な日だったと思う。これまでタブーだったことが第三者機関によって「事実認定」され、社長退任まで勧告されたという事実。メディアも沈黙したことによって加害に加担したことまで踏み込んだ。さすがは元検事総長。「裸の王様」の寓話を思い出した。後ろから全員パンツを下ろされたくらいの衝撃。帝国の崩壊だ。前社長の犯罪が事実認定されたこと+自分たちも不作為による共犯関係が認定されたことで、今後テレビや雑誌、メディアは自分たちの保身が優先するので、今後ジャニーズ事務所とはコンプライアンス事由で取引できなくなるはずだ。無論タレントには罪はない。しかし商取引は別問題。ジャニタレはもう使えなくなるはずだ。誰が次の事務所の社長に就くのか知らないが、「ジャニー」「ジャニーズ」はもう事実上放送禁止用語的な扱いを受けるだろうし、芸能事務所としてはもう完全に一巻の終わりだと思う。在籍するタレントは他の事務所に移籍なり引き取るなりすることになるだろう。いまのジャニーズ事務所は数百名いやもっと多くの被害者への謝罪と賠償で巨額の債務を負うことになるはず。解体的出直しではなくて「解体してお終い」だろう。同族会社、ワンマン経営の恐ろしさを今回の事例ほど見事に描く事例はない。犯罪が明るみに出ないまま鬼籍に入った先代社長は今回のことを知る由もないが、死んだあとの親族、縁者、社会にかくも迷惑をかけていると知ったらなんと思うだろうか。ジュリー社長は僕らとほぼ同年代。社業を継ぐことを宿命づけられきょうまで生きてきたはずだが、自分の代で、しかも、こんな恥辱的な事案で、目の前で帝国が崩壊する様をなんと受け止めているのだろうか。自分自身の自我が崩壊しかけているのではないか。まさにドラマだ。誰か映画化してくれないか。