未来を運ぶ新幹線

仕事で嬉野温泉に行ってきた。1年後には西九州新幹線が西半分、長崎⇔武雄温泉の66キロが開通する。いよいよ長崎、佐賀も新幹線時代を迎える。JRがこれまで通ってなかった嬉野市にもいきなり新幹線がやってくる。新幹線駅はもうほぼ出来ていた。新幹線。嗚呼、甘美な響き。僕が中学2年にあがる直前、1975年の3月に広島にも新幹線やってきた。その前年はテスト走行が繰り返され、行き交う車両を、学校の4階の音楽室から眺める度、僕らは興奮した。まだ子どもだったが、何か明るい未来を新幹線が広島に持ってくることを肌で感じたものだった。あれからやがて半世紀。新幹線への期待はどうだろう。武雄以東はルートすら決まっていない。10年前に開通した九州新幹線もほとんど乗降客がない駅もある。半世紀前の興奮と比較すること自体ナンセンスなのかもしれない。でも、鉄路で長崎とつながる。将来は広島、神戸、大阪とつながる。リーチできるマーケットは各段に広がる。嬉野温泉には強いコンテンツがある。有名な美肌の湯。リンスを混ぜたのではないかと思うくらい、本当に「つるつる」になる湯だ。お茶も素晴らしい。肥前吉田焼という非常に古い磁器もある。「和」がぎゅっと詰まった町。頑張れ、嬉野温泉。

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