福岡
久々福岡に来た。この町は僕が2016年から2年だけだけど楽しく住んだ町。とても住みやすく大好きな町。天神は「天神ビックバン」という高層ビル化事業が佳境で、福岡ビルがあった場所が広大な更地となっていた。広島生まれの僕の少年時代は「福岡は大都市だ」という感覚が全然ない。むしろ北九州市のほうが大きいという印象。それもそのはず、福岡市が人口100万人を超えたのは山陽新幹線が全通した1975年(昭和50年)のことだ。福岡には一級河川がない。深刻な渇水が何度もあった。そもそも大きな人口を抱える基盤がなかった。そのため福岡は筑紫野のさらに南の久留米あたりの筑後川から福岡導水というパイプラインを敷いた。それは80年代半ばのこと。新幹線博多駅+福岡空港+福岡導水。この3種の神器で福岡の人口増加がその後今日に至るまで止まることなく続いている。昨年はついに160万人、周辺市町を足せば250万人都市圏、人口減少とは無縁かのようだ。その福岡を支える筑後川。源流は阿蘇の外輪山、瀬の本高原あたり。そう考えると、阿蘇の天然水がこの素晴らしい都市を支えているのだ。ちょっと強引な展開ですが、ほっこりうれしい、誇らしい。