北極星

最近いろんなところで「パーパス」という言葉を目にする。先日、日経朝刊の一面でもパーパスのことを取り上げていた。僕の中では今年の流行語大賞だ。パーパスとは文字通り「目的」。企業の基本を考えるとき、一頃、ビジョン・ミッションが定番だったが、きょーびはパーパス・バリューだ。僕も自分の会社を立ち上げるとき、パーパスとバリューを一生懸命考え言語化した。パーパスということを深く考えるようになったのは3年前のトーマツの経営人材育成塾のメンターをやったときから。「あなたは何のために生まれてきたのか、何を成し遂げてこの世を去るのか」普段絶対聞かないし考えないことを平場で経営者に問う役目だった。重い。重すぎる。聞かれたほうは最初笑顔でスルーし、だんだん悶々・モヤモヤし、やがて悶絶し、最後ひとつの答えを絞りだす。そのことはその後のその人の基軸になったりする。当然だ。パーパスは生きる原理でもあるだからだ。最近ではソニーが、あの立派な、井深さん盛田さんがつくられた設立趣意書をアップデートする形でグローバル規模で社員と対話しながら、パーパスを定義したと、その作業に携わった方に直接聞いた。やっぱ、すげぇ、ソニー。やりることが原理的でまっすぐで誠実だ。そしてパーパスはいわば北極星。それを見据えて進む集団や個人は強い。パーパスはことほど左様に大企業の専売特許ではなく、中堅、中小、零細企業、個人、全てにとって大事な思考プロセスだと思う。この国ではついぞパーパスを考える機会がない。「あなたは何をしたいのか」を子供のことから誰も問わない。その人の原理原則を形成する教育をしていない。それはとても深刻なことだと思う。遅ればせでも何でもパーパスを考えることは大事。遅すぎるということはない。僕もこれからの中小企業支援の現場ではこのことをちゃんと問える人であろうと思う。

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