リカレント教育

昨日の日経の東京版の夕刊に「学び直しで地域おこし」という記事が出た。いま流行りの「リカレント教育」の一環で、個人の職業能力開発と地域おこしを地方大学という場で実践する動きのようだ。我が意を得たりの思いだ。こういう場に企業も自社の人をどんどん派遣すればいい。自分の反省も込めて思うのだけど、だいたい企業に何十年もいると、世の中を自分が帰属する企業の立場や視点からしか捉えられなくなる。家と会社を毎日往復して会社が「やれ」「解け」と言われた問題だけやってりゃ一生食えていた時代は終わり、答えのない問題を自分のアタマで、もしくは他の専門性を持った人と連携して解かなきゃいけない時代になった。答えがない問題に、対話と創造性を鍛えて向き合うという経験は企業の中では実はありそうであまりなかったりする。地方の課題なんてそんな難問ばかりだ。研修としてはうってつけだと思う。しかも大学にとっても悪い話じゃない。企業経験者が大学に通うことで、教授陣や学生にも必ずいいインパクトがあるはずだ。少子化で経営が苦しい大学にとっても新しい収入源になる。いいな、これ。なんとか仕組みができないものか。

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