要請され続ける自粛の先

オミクロン株感染が依然猛威をふるっている。きのうオンラインで気仙沼の様子を聞いたが、何件かクラスターが起きてからは人通りがぱたりとやんで町はゴーストタウンみたいになっているらしい。宮城県はいわゆる「蔓延防止措置等重点措置」の適用地域にはなっていない。当然協力金とかは出ない。なので事業者さんは文字通り悲鳴を上げている。重点措置が出てないのにいろんなイベントは「自粛」を「要請」されていると。「自粛を要請」って英語にできない日本語の典型だ。日本でしかこの微妙なニュアンスは理解されないが、そろそろ理解するのにも疲れてきた。オミクロンはデルタと違うので違うやり方で戦おうという話はあちこちで聞くけど、結局は同じことになっている。欧米ではもうインフルエンザと同じだと当局が宣言してマスクも外してはじめている。昨年のデルタの第5波は、罹れば死ぬかもしれない強毒の感染症、ワクチンはまだ接種待ち、首都圏の医療体制は事実上崩壊していた中で僕はとにかく「絶対に罹らない」を最優先して外に出なかったが、あらゆる状況/環境が異なる中でのこの第6波の対応は、国も自治体も専門家も報道も国民も、みんな間違えているという気がする。国費で2回もワクチン接種したのだから、そして3回目も打つわけだから、今度はもっと頑張って社会を回すほうに舵をきるべきだ。このままだと中小企業で成り立つ街の様々な営みが壊死してしまう。

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