ブーメラン
きょうから6月。昨年10月に開業した我が社(というとちょっとこっ恥ずかしい)の事業初年度も3分の2が過ぎ残すはあと4ヶ月になった。幸いにもというか、前職トーマツでのご縁で東北の事業者の何社かから毎月の顧問契約を結んでいただき毎月オンラインで経営改善のお手伝いをさせていただいている。公的支援機関も熊本の商工会連合会で専門家登録をさせていただきスポットで支援を求める小規模事業者さんを支援させていただいている。診断士協会経由では熊本県保証協会の経営改善計画づくりの案件に同様にスポットで対応している。補助金も1件熊本で事業再構築補助金の案件と格闘し現在採否結果待ち。こうして顧問、公的支援、補助金支援と、初年度にしては幅広くいろいろ関与させていただいている。ありがたいことです。しかし、振り返ってみると何ができていないって、いわゆる「営業」が全然できていない。そもそも営業って、要するに自分を商品に見立てて、この商品の効果効用を課題を抱えているお客さまに「売る」っていうこと。アタマじゃわかっている。差別化が大事、他と一線を画するオンリーワンが大事。これまでエラそにそういう説教を他人に垂れてきた。しかし「自分」が商品、となると本当に難しい。そもそも大企業×サラリーマンで40年近くメシを食ってきた自分は、独立開業したとはいえ、基本OSがやっぱ給与生活者のそれなのよね、ということをこの何か月かで痛感し反省もしている。その昔誰かに「金屏風」と言われた経歴も「お客の課題×商品の効果効用」のマッチングの土俵ではあまり関係なかったりする。自分はお客さんのどういう課題問題に対してどんなソリューションをいかに有効に提供できるのか。それをどう効果的に伝えられるのか。散々他人に問うてきたことが見事にいまブーメランとなって自分の後頭部を直撃しているのである。(続く)