2025年問題

吉田拓郎が引退する。1946年生まれの彼は「団塊の世代」の象徴だ。団塊の世代は日本の社会や経済に常に大きな影響を与え続けてきた。彼らより約15年後に生まれた僕らは彼らの歩んだ道のわだちをなぞり、その上を歩きながら生きてきた。今から約15年前の2005年~2010年は団塊の世代が定年を迎える時期だった。今思えば平和な、というか、定年という言葉がしっかりあった時代だった。役職定年もなかったし上席の役職に最後までとどまり退職金をしっかりもらって辞めていった。僕らからみたら「逃げ切った感」がすごかったが、その後の変化はご案内のとおりだ。そしていま彼らは後期高齢者に突入中。いわゆる「2025年問題」と言われる。800万人ともいわれる団塊の世代が後期高齢者になることで日本の75歳以上は2200万人に一気に増えるらしい。肉体的な衰えが進み、「働く」ということからも退き、文字通り人生の最終コーナーをいかに全うするか、いかに生きるか、いかに死ぬかを真剣に考えないといけない歳になる。これまで「よく働き、よく消費して」きた彼らは今度は介護福祉の領域で国から給付される側に回る。僕らの仕事でいえば中小企業の「事業承継」もいよいよ深刻になってくる。吉田拓郎のニュースは、言われていた2025年問題が本当にいよいよ来たなという実感をもたせてくれた。

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