一発触発

ここ数日でロシアについての報道が一気に増えた。ウクライナの東部4州では親露派が「住民投票」を強行してロシア支配地域のロシアへの併合を進めている。併合されればロシアは「その地域はロシア領土だ」と主張する。ウクライナが領土奪還を目指す戦いは須らくロシア領土への侵攻だと言うためだ。かくして本土防衛を口実にプーチンはついに核のボタンを押すというシナリオが急速に高まってきた。今朝の報道では、アメリカはロシアに対し、万一ロシアがウクライナで核兵器使用に踏み切った場合、「ロシアに破滅的な結果をもたらす」と警告したということと、その「破滅的な結果」の内容をロシアに対し「非常に高いレベルを通じて水面下で直接伝えた」ことが報じられている。もう一触即発の危険な状況に僕らはいま直面している。しかしそれが本当にくるのか、いつくるのか、どんな結果をもたらすのか誰にもわからない。仮にロシアが一発の戦術核を撃ったら、たぶんNATOは即応するのだろう。プーチンの居場所を狙って撃つのだろう。それは確実に核ミサイルの打ち合いという破滅的なエスカレーションを招き、世界は半日で何千万人という人が死んでしまう。通常兵器の戦争なら隣国に逃げるとかの時間があったが核は違う。一瞬だ。「西側」の一員の日本も当然標的になる。ワイドショーは連日統一教会問題でもちきりだが、僕は正直どうでもいい。国民をパニックに陥れるのが意図ではないが、この危機は他人事ではないんだということは政府もメディアも日本国民にちゃんと伝えるべきではないのか。

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