傾聴
あぁ疲れた。でも楽しかった。孫との時間は特別だ。無垢な4歳児は初老の僕を静かに溶解していく。こんなに素直な気持ちになれるのは他にはない。今回気がついたことがある。この孫と向き合っているとき、僕はずっと彼の一挙手一投足をよく観察し、声に耳を傾け、同調し、共感し、笑顔になる。危ない状況は未然に察知し、危険を回避する。徹頭徹尾彼に寄り添っている。そうか、これが「傾聴」っていうやつか。傾聴って単に「よく聴く」だけでは足らないのだ。相手に対する120%の好奇心と共感があって初めて傾聴は成り立つ。事実そうだし。でもそんなことを孫から教わるなんて… それも幸せ。溶解度がまた進んだ。