「人材共創経営」のススメ
そういうタイトルの資料がここにある。東北経済産業局がこの春まとめて公表したもの。「副業/兼業人材」もしくは「プロボノ人材」とコラボして、人材獲得、人材育成に課題を持つ地方の中小・小規模事業者が自社の課題の解決に挑戦するという、新しい人材戦略の話だ。要するに外部人材の活用ということだと思うが、僕も含めて、何かの専門性を生業にしている人を活用しようとすると、発注する側にもある程度のコミットと費用負担が発生する。フィーレベルはまちまちだと思うが、それで生計を立てている以上、タダというわけにはいかないし、専門性が高くなればなるほどフィーレベルは上がる。「副業/兼業人材」「プロボノ人材」の活用というのは、ひとつには、外部専門家/コンサルと比べて、フィーの要求レベルが低いというのがたぶん前提になっているんだと思う。「プロボノ人材」に至っては、その言葉どおりボランティアで役務を提供することが前提なんだろう。かつ、このパンフでは、この「副業/兼業人材」「プロボノ人材」は、外部というよりは、それぞれの現場で手も足も動かす、社員といっしょになって汗を流す「内部」の人間なんだとある。雇用しなくてよくて、フィーも安くて、一生懸命内部人材として働いてくれる。そんな世界があるんだろうか。活用される側のモチベーションやコミットレベルはどうなんだろうか。もしそんな人材が本当にいて、マッチングの仕組みがあるのであれば、全国の人材問題で悩む中小小規模事業者はこれを使わない手はない。本当のことをいろいろ調べてみよう。
https://www.tohoku.meti.go.jp/kikaku/chihososei/topics/220331.html