群衆の怖さ

多くの若者が犠牲になったソウルの事件は悲惨だ。大規模な「群衆雪崩」が起きたらしい。立ったまま圧死した人もいるというから凄まじい。規模は全然違うが、東京の満員電車というのもかなりのものだった。地方でキャリアをスタートした僕はしばらく本当の?通勤満員電車というものを知らなかった。東広島・高屋駅から会社のあった向洋駅までは座席に坐れたし、なんなら熟睡もできた。37歳で初めて東京に行ってそこで通勤地獄を味わった。出社初日は電車が遅れ、小田急新百合から山手線品川駅まで通常1時間ちょいのところが2時間近くもかかった。電車が遅れると満員度はさらに上がる。どこでどう位置取りしてどこの吊革をつかめばいいのか知らない男が満員の中で翻弄され危うく初日から労災になるところだった。通勤が始まってひとつき後には原因不明の難聴になって病院にいった。相当にストレスだったということだ。満員がひどくなると、自分の足で立てなくなる。人と人の密着度はありえないほどに強くキツくなる。ストレスは最高潮になる。本当に通勤はいやだった。思い返すだけでも嫌な記憶が蘇る。爾来、混雑はマジで忌避するものになった。昔はハロウィーンなんてなかった。ここ20年のことではないか。あんなに人が集まるのは異常。いずれ規制が必要だと思う。本当に怖いのは災害時。首都直下型地震になればそれこそ信じられない数の人が街に外に出てこざるをえない。東京のような巨大都市に住むリスクは本当はそこにある。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です