中国のデモ

中国のゼロコロナ反対デモの映像を昨夜テレビのニュースで見た。上海では「共産党退陣、習近平退陣」をデモ参加者が大声で叫び、すぐさま警察に拘束される映像だったが、それ自体がかなりの驚愕の映像だった。あの中国で、しかも習近平3期目スタート、強権独裁が確立したという矢先の出来事。当然、33年前の天安門事件に連想が働き、目が離せない感じになってきた。僕は2004年に初めて中国上海に遊びで行って以来、その後の約10年の中国経済の飛翔と言っていいような急成長を目の当たりにした。直近の10年は行く機会がないが、おそらくもっとすごいことになっているのだろう。いまの若い中国人は「豊かになった中国」しか知らない。この20年の急成長は特に都市部の中国人を豊かにし金持ちにし強欲にしこの豊かさがいつまでも続くかのような感覚を育ててきたはず。それが政府のゼロコロナ政策により人為的に強権的に不条理に阻害されればその怒りが政府に向かうのは当然の理だ。今回のデモはどの道最後は政府が強権で抑え込むのだろうが、経済成長がこれまでのようにできなくなったとき、成長が当たり前と思ってきた人々の不満はなかなかコントロールできないのではないか。これは見物である。

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