Lies, Politics and Democracy

きょうで衝撃の米議会襲撃事件からちょうど2年。あれは本当に信じられない事件だった。アメリカ公共放送サービスPBSがその事件を扱ったドキュメンタリー番組を昨年秋に制作し、それをNHKが日本語訳の番組として今週BSで放送した。トランプという人間が権威主義志向の大悪党でアメリカにとっても世界にとっても好ましからざる人物であることはおそらくずっと前から周知のことであったが、共和党の有力政治家とされる人々が「保身」と「政治的打算」からトランプに取り込まれてやがて共和党全体が支配されていくプロセスはほとんどホラーの世界だった。そしてそれはいまも現在進行形。先の中間選挙でトランプの神通力は衰えたとされるが、表舞台からいなくなったわけでもなく、訴追もされず、2024年の大統領選にまた出馬するとのうのうと宣言している。保身と打算は政治/政治家にはつきものだと思うものの、いやぁ、アメリカは本当に終わってんなぁと思う。共和党の政治家がいまだにトランプにNOといえないのは、保身と打算という次元を超えて、いまや命の危機、暗殺の危機を抱えているからだと理解した。長年アメリカ政治と社会が頑丈に蓋をしてきた人種差別的な思想や暴力容認の流れをトランプが「開栓」してしまって収拾がつかなくなってしまっている。これは日本の戦前の軍部や極右の台頭の時代と重なる。正論は暴力により封殺される、というか半ばされてしまっている。共和党の機能不全は結局そういうことだ。この状態はロシアや中国にとってはつけ込み混乱させる格好の事態なんだろう。アメリカが政治的社会的に混乱すればそれはアメリカの子会社ポジションの日本の存立に直結する。本当に予測と制御が難しい時代に入ったと思う。

https://www.nhk.jp/p/wdoc/ts/88Z7X45XZY/episode/te/9LYXGP5G15/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です