電力料金格差
今朝いつものようにNHKニュースをつけて身支度をしていると、九州沖縄のローカルニュースで、九電の社長が電気料の値上げは九州は申請しないと言っていた。おお、それは朗報だ。折しも今週東電は+29%の値上げを申請した。他にも東北電力が+33%、北陸電力が+46%、中国電力が+31%、四国電力が+28%、沖縄電力が+39%。ほんと弩級の値上げ幅だ。これに対して、関電、中部、九州の各電力は追随しない模様。この差は、原発の稼働に起因する。九電社長は今朝放映されたインタビューでは「原子力発電所の経済的なメリットがあるので、ふんばっていけるところまで頑張りたい」と言っている。九電管内では既に原発が3機稼働していて今月4機目が稼働を始める。方や3~4割の値上げ、方や据置き。何でも均質な値段と品質のサービスが受けられるはずの日本で肝心要の電力料金にこんな大きな差が生まれるのか。改めて電源を火力に依存することの脆弱性を思い知る。これはこれからモノづくり等の工場の国内回帰や、半導体など海外勢の日本進出において、立地選定に大きな影響を与えるんだろう。TSMCの第2工場はきっと東日本ではないな。九州のどこかになるのかもしれない。