困った人たち
昨日から北朝鮮がミサイルを日本海に向けて立て続けにぶっ放している。米韓合同軍事演習への反発だという解説だが、この国がやっていることは昔から全然変わらない。アメリカから国家存続の保障を取り付けたい、その交渉をしたい、アメリカに振り向いてほしいがためにあらゆることをする。国際的に迷惑甚だしい駄々っ子だ。北朝鮮が万が一にも本当に一発でも核を使えばこの国は瞬時に終わる。彼らもそのことをよくわかっていてこういうゲームを延々とやる。2月、想像を絶する極寒の真夜中の平壌で軍事パレードをやる。そこに年端もいかない娘を連れてくる。あの最高指導者はいったいどういう神経をしているのだろう。全ては金王朝の維持のため。こんな独裁者に諾々と駆り出される北朝鮮国民は他人事ながら哀れである。先週NHKの「映像の世紀 バタフライエフェクト」でちょうど朝鮮戦争のことをとりあげていた。今年はそういえば休戦から70年の年だった。番組では勃発から休戦までの3年間の映像がさまざまでてきた。毛沢東、スターリン、金日成、そしてマッカーサー。どちらもがそれぞれ土俵をわる寸前まで押し込まれながら奇跡的に押し戻すということの繰り返しだったこの戦争のことは教科書的には知っていたが、映像でみると全く迫力が違う。米軍中心の国連軍が北進、中国国境で北朝鮮軍を壊滅寸前まで追い込んだが、中国義勇軍の加勢で形勢一変、38度線まで戻して休戦に至ったことが描かれていた。中国側はこの戦争で何百万人の戦死者をだしたが、毛沢東は「中国には人は何億といる。1千万人や2千万人死んでも構わない」と言って義勇兵を参戦させたという。ロシアも中国も北朝鮮も狂気の国だ。この3国はこういう狂気にもう70年以上も支配されながら今がある。日本の地政学的な運命とはいえ嘆息するばかりだ。