スーパー・ピュア

WBCは日本がイタリアを破って順当に4強進出。WBCは来週21日-22日にマイアミで4強対決でフィナーレを迎える。昨日も試合時間が3時間を超えた。テレビの画面越しの選手の一挙手一投足、一球一球に集中しながら観たのはいつぶりだろう。久々時間を忘れる心地よい体験だった。準々決勝の大谷はやはり素晴らしかった。絶対に勝つという気迫が否応なく伝わってきた。大谷を見ていると、本当に不純物、混じり気ゼロの超ピュアな存在という気がして、それが何より尊い。人間、歳を重ねていくと、虚栄心、見栄、金銭欲、様々な「不純な」「利己的な」ものにまみれてしまうもの。昭和の時代の野球選手は、貧乏な時代からの一攫千金、それまでの人生をロンダリングするような、スポーツマン/アスリートというよりは、野球人気に安住した成り上がりっぽいイメージの人がたくさんいた。大谷のピュアさはこれまでのどんな選手とも異なる。大谷は年末に帰国してもテレビには一切出ない。安っぽいバラエティ番組に出て「消費」されることもない。24時間野球のことを考え、アスリートとしてプラスになることしかしていないのだろう。いくら年俸をもらおうが彼のプレーヤー人生には関係ないのだろう。それがなんかとてもすごい。彼がメジャーで全米を熱狂させるのが腑に落ちた。彼のプレイのレベルの高さもさることながら、人間としての格の違い、本質的な違いを今回多くの人が画面越しに痛いほど感じたのではないだろうか。日本代表の優勝/世界一はもちろん願うが、それ以上のギフトをもらった感じ。

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