衝撃

日経オンラインに「米マイクロソフトは16日、エクセルやワード、パワーポイントといった仕事で使うソフトに対話型の人工知能(AI)を組み込むと発表」との記事。衝撃の内容だ。マイクロソフトがエクセルをマッキントッシュ用に開発してリリースしたのが1985年。留学中のアメリカで僕は初めてエクセルを使ってその便利さに驚いた。マイクロソフトはその成果をWindows にそのまま持ち込んだ。Windowsが広まった大きな理由にこのエクセルの優れた機能とUIがあったのは間違いない。爾来世界中の業務が須らくこのエクセル、パワポと歩んできた。僕がエクセル、パワポを仕事で使いだしてもう何年だろう。30年は優に越す。そのインターフェースが劇的に変わろうとしている。記事をさらに引用すると「例えばエクセルでは、財務データを開いた状態でAIに「今期の3つのポイント」を尋ねると、売り上げや費用といった項目を分析して要点をまとめてくれる。収益にもっとも貢献した製品がどれかを調べたり、グラフの作成を指示したりすることも可能だ。エクセルの複雑な関数を思い出せなくても、AIとの対話を通じて直感的に操れるようになる。…パワーポイントでは、題材をおおまかに書くと、内容に合うデザインのスライドをAIが数秒で作成する。文書ファイルを読み込ませ、その内容をもとにプレゼン資料を自動生成することも可能だ。「より視覚的に」や「アニメーションを付けて」などとAIに資料の改善を依頼したり、プレゼン向けの台本を提案してもらったりすることもできる」のだそうだ。日本での開始時期はまだアナウンスされていないが、たぶんすぐだろう。そしてあっという間に広まる。これまで職人芸の領域だったことも無用の長物に一夜にしてなるかもしれない。エクセルやパワポの使い方を「知っている」ことはもはやスキルではなく、対話型AIに正しい指示が出せるかどうかが新たなスキルとなるっていうことだ。すぐに身に降りかかってくる弩級の衝撃だ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1653T0W3A310C2000000/#k-think

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