人流急回復

きょうの日経新聞九州地方版に「3月の九州宿泊稼働、大幅改善 温暖な鹿児島に旅行需要」の記事。さもありなん。宿泊業関係の人の話や数字を見ていても特に3月は数字が跳ねた印象。マスクはまだ外さないものの、気分はもうポストコロナ。昨日ラジオでは、東京は久々に列車が満員混雑、駅のプラットフォームは整列乗車が呼びかけられていると言っていた。ここ観光地阿蘇も週末の度にクルマが多い。国道は渋滞する。3年ぶりに制約ゼロで外出できる。家族連れで出かけるのも全く躊躇がなくなった。加えてWBCの世界一効果というか、ある種のユーフォリア的気分も財布のひもを緩めるのに大いに貢献しているかもしれない。とにかく民族大移動。人流が活発になってきた。思えばこのグラフの谷の数と深さのぶんだけ事業者は赤字を積み重ねてきた。その結果が過大な債務。これをどう返済するか。僕たちの仕事もそこに関わることにある。人流がこれだけ戻ってくればコロナ前の状況に戻ることは難しくないが、それだけではちょっと足りない。お宿によってはコロナ禍期の学びから、少ない客でもちゃんと接客をしてサービスの質を上げ売上を維持成長させる、いわゆる高単価路線に戦略を切り替えるところもある。というかそっちがこれからの主流、あるべき姿かもしれない。安売りして集客して人を抱えて結果低粗利、のモデルではもうやっていけない。苦しい苦しい3年だったが、結果、違うビジネスモデルに踏み出せるなら、それでも何らか意味のある3年だったということか。

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