帝国の凋落
昨夜はフジテレビの新番組「まつもtoなかい」を観てしまった。理由はひとつ。中居正広と香取慎吾のSMAP解散後の初共演という前フリがあったから。僕は別にSMAPのファンでもなんでもないが、公取の調査対象になるくらい、SMAP解散後のジャニーズ離脱組の3人への事務所の沙汰は異常だった。3人を地上波テレビで見ることはほとんどなくなった。そんなこんなの6年後の初共演でどんなものかと興味があったのだが、実際は想像を超えて面白かった。いったんは袂を分かった5人。やはりいろいろ恩讐が会ったことをうかがわせる。たぶん最初は5人せいのでジャニーズを離れるはずが巷間言われているように木村拓哉が事務所に巻き取られ、中居がどちらとも中立の距離をとりつつ自分の活動の場所としてテレビという場を選択したというのはやはり間違いではなかったのだなぁという感じがした。いったん袂を分かったグループが何年もして再結成する場合もあれば二度と同じステージに立たないグループもある。SMAPはたぶん後者ではないかと思うが、昨日共演が実現したのはたぶん中居くんがいつ再発するかもわからない病気だからじゃないかという気がした。元気なうちに、生きているうちにいっしょにテレビに出るというのは、たぶんふたりで話したことではなかったか。ま、しかしこの企画が実現したのは、文字通りジャニーズ帝国の凋落が始まったことを意味するのだろう。カリスマ経営者のあとは難しい。SMAPを育てた名伯楽のマネジャーを追放し、先代の後継者と目されたタッキーもクビにし、先代の「犯罪」も露見し、ジャニーズは確実に崩壊に向かっている。ダメな後継ぎが会社を潰すという典型だ。中小企業の盛衰という意味でもこの件は興味深い。