帝国の凋落②
ジャニーズ事務所の社長で、創業者の姪にあたる御人が初めて収録映像の形で世間に顔出しして詫びた。月曜が新聞休刊日ということを狙ったかのような日曜日夜のリリース。それを月曜日(昨日)朝、NHKはトップニュース扱い、夜のニュースではTBSの「ニュース23」が同じくトップ扱い。朝のワイドショーはみないのでよくわからないが一応どこも触れていたみたい。お詫び映像は、お詫びのテイではあるが、事実関係を認めていない(否定もしない)、第三者委員会は立ち上げない、自分は知らなかった、記者会見はしない、等々フツーなら壮絶なレベルでメディアの餌食になるお粗末な内容だったが、あろうことか、テレビメディアは半分がこのニュースをスルー、扱ってもなんか腫物に触るようなおっかなびっくりで明らかに腰が引けている。創業者がどんな性向の人物だったのか、あのスターもこのスターもほんとは創業者の餌食になったのではないか、等、いつものエグいまでのメディアスクラムは今回は全く発動されていない。テレビ報道がいかにダブルスタンダードか、弱いものには強く出るが、自分ごとになると全く手も足も出ない/出さない卑怯な報道機関だということがよくわかった。それにしてもどうするつもりだろうか。いずれ警察も動く出ろう。コンプライアンスが厳しい昨今、元社長による「犯罪」が行われた芸能事務所と何事もなかったようにこれからも取引を続けられるのだろうか。あの電通だって事が明るみになった途端、入札停止などの措置が速攻で発動されている。ファンがどうのこうののレベルではなく、真っ当な社会的制裁をこの事務所は受けるべきだし、受けることになるだろう。マジメに考えたらテレビドラマやバライエティでいまのようなキャスティングができなくなるというテレビ制作的には弩級の事変だから、いまは思考が完全停止してしまっているんだろう。この先がかなり見物ではある。