関係密度

オールスター前の2位・3位の直接対決は、カープが接戦を連日モノにして遂に2位に浮上。貯金は今季最多の8。きょう阪神が負けてカープが3連勝すればゲーム差なしで首位に肉薄する。水木開催のオールスター戦はカープからは秋山くらいしか選出されていないので、選手のみなさんにはきょうもう1試合しっかり戦って少しゆっくり休んでほしい。暑いしね。去年途中の秋山の加入は確かにすごく大きかったが、それ以外は4年連続Bクラスに沈んだ去年までとたいして戦力的には変わっていないのに、なぜ今年はかくも粘り強いいい野球をするのか。先週面白い本を読んだ。「社員がやる気をなくす瞬間」- いわく、職場の関係密度で職場風土が変わっていくという。いわばごくごく常識的なことが書いてあるだけなのだが、ネット/スマホ至上社会の近頃はこういう「むかしは当たり前だった」ことが訴求力を持つのかもしれない。関係密度を高くすると、課題を乗り越える力、自己肯定感、自分への期待値、職場の一体感、信頼関係が高まるという。関係の質を変えることで、思考の質、行動の質が変わり、「結果」、「成果」が変わってくる。翻って今年のカープ。負けた試合後のインタビューでも新井監督は一度も選手を責めたりネガティブなことをメディアに言わない。ベンチが選手を信頼して送り出しているのだから責任はベンチだと何度も繰り返し発信している。「関係の質」が変わらないわけがない。今年のカープは、人的資源管理という経営的な視点からもとても参考になる。

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