12万年ぶり
昨日の日経オンラインの記事には誰もが驚愕したはず。世界気象機関(WMO)と欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は、2023年7月の世界の平均気温が観測史上で最高となる見通しだと発表した、と。記事には太古の気候を探る研究者の弁を「地球の平均気温はおよそ12万年ぶりの最高気温を記録した」と紹介している。大気中のCO2濃度も、ここまで高いのは350万年ぶりらしく、この高濃度の温暖化ガスのためまだまだ温暖化は続くらしい。国連事務総長はもはや温暖化というレベルではなく地球が「沸騰」する時代が到来したとも言っていた。いずれにせよ昔のような夏はもう望めないということらしい。それなのに… 甲子園の夏の全国高校野球は例年通りやるらしい。もはや何かの罰ゲームだ。昨日は隅田川の花火大会だったらしいが、あろうことか炎天下で場所取りをする人がニュースで報じられていた。炎天下の地面は50℃、60℃の世界。何を考えているのか。不要不急の外出は避けてくださいとニュースで呼びかけている民放は数分後には自社の夏のイベントへの来場を呼び掛けている。完全に二枚舌か統合失調の類だ。大変だ、大変だといいながら全く行動を変容できないわたしたち。大変だと心から思っていない証拠。本当に大変と思うなら行動を変える。思っている人はもう変えている。25年前、うちの子どもたちは少年野球をやっていて夏は試合続きだった。あの頃でも夏の試合は大変だった。今はもう無理だ。親の立場なら野球させない。さもないと大事な子どもたちが死んでしまう。少年少女のスポーツから野球が急速に敬遠されているものこの夏の酷暑化と無縁ではきっとないのだろう。もう目に見えて暴走し始めた気象。世紀末感が募る。