ビジョンなき施し

最近の日経新聞は明らかに岸田政権に対して批判的だ。「56兆円の経済対策」を取り上げた先週土曜日の社説は辛辣だった。「大盤振る舞いがすぎるのではないか」「これが賢明な経済対策とは言い難い」「安易なばらまきに傾いているといわざるを得ない」「国民の血税を無駄にするにもほどがある」一瞬、「赤旗」を読んでいるのかと思った。しかし、レフト系はもっと大盤振る舞いを求めているから世の中は複雑だ。なんか、国民も企業もみんな弱者になった感があって、とにかく国がひたすら補填し救済し先手を打って支えないといけない国になった。それでどんな国になりたいのか、誰にもわからない。僕にもわからない。「国家目標」なんて大仰で危なっかしいフレーズはいらないけれど、「弱者に優しい」だけではない、国として、国民としての「ありたい姿」はいるでしょう。カーボンニュートラルに欧州が強烈に舵を切っているのは若者世代の強烈なプロテスト(主張)があるからだ。政治は闘争だ。闘争もしていないのにいつも何がが降ってくる施しの政治はヘンというだけではなくて有害だ。

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