変身資産

就社・終身雇用・永年勤続が当たり前とされていた時代に僕らは社会人になり入社し、多くの人は就職した会社のモノカルチャーにどっぷり浸かりながらきょうも生きている。僕らより少し上の団塊の世代は定年まで役職も給与も右肩上がりのまま定年まで勤めあげ、たくさんの花束と退職金をもらってリタイアしていく幸せな姿を目の当たりにしてきた。それが突然ジョブ型人事制度や役職定年制が導入され、会社を辞めたあとの生き方を真剣に考えろと会社に指導されるようになって戸惑っている。その戸惑う姿が下の世代に不安と恐怖を与えている。この10年は本当に激変だ。しかし定年後の人生は本当に長い。長寿はいいことでもあるがリスクでもある。日経産業新聞に先日「なるほど」な記事があった。それによれば、高齢化の3大リスクとは「病気」「貧困」「孤独」だそうだ。「組織から離れたり、他者とのつながりが切れたりするとリスクは高まりやすい。その原因は自らが組織や他者から受け入れてもらえる価値を提供できなくなってしまうことにある。一緒にいると楽しい、頼りになる、知恵を教えてもらえる……。中高年になっても、また会社を定年で退職しても、そんな価値を提供できれば年代や組織を超えていろいろな人とつながることができる。収入の機会にもつながり、高齢化の3大リスクも低下する」のだそうだ。高齢化の3大リスクに備える早道は「変身資産」とその筆者が呼ぶさまざまな力を若いときから鍛えアップデートすることが大事だとその記事には書いてあった。言うは易し、実行は難し、ではあるが、でもいちいちその通りだと思う。中でも大事なのは「マインド」だ。中小企業支援でも「危機意識」という言葉を使ったりするが、「このままじゃいかん、変わらねばならない」と思うことがまず出発点だと思うし、そう思うことが行動につながる。先日古巣ソニーでいろいろ話しさせてもらったときも、わかっちゃいるけど踏み出せないという悩みを聞いた。企業はもっともっとシニアの背中を押す支援をしていく必要があるのだなと感じた次第。

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