見届ける

録画してあった「クリスマスの約束2021」を観た。もうこの番組20年も続いている。そして小田和正は74歳になった。少し背中が曲がったようにも見えた。見た目の歳はさすがに隠せない。でも相変わらずの歌声、驚異としか言う他ない。僕がオフコースを知ったのは高校生のとき。あれからもう40年以上になる。僕の人生を振り返るといつもあの歌声があった。彼らが70半ば。王・長嶋は80代。そして僕がちょうど60歳。時は止まらない。時は残酷だ。小田和正が小田和正であり続けるのはさぞかし大変なんだろうと思う。でも、ああして若い瑞々しい才能と同じ時間、同じステージを共有できるって素晴らしい。人生の最終コーナー、いやおう消えていくもの、失うものを受け入れざるをえない日々。いつか彼も歌えなくなる。そう思うととても切ない。「クリスマスの約束」、あと何年続けられるだろうか。それを見届けるのも人生か。

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