バスに乗り遅るな症候群
きのうはNHKスペシャル「検証 コロナ予算77兆円」を観た。いろんな感想が沸きすぎてありすぎて一言では表せない。ひとつ強烈に思ったのは、自民党は公明党と組んで堕落したということ。国民1人一律10万円という空前の愚策。要らない人にもおカネをばらまいていったい何が残ったのか。他にも番組では効果不明の事業の数々が延々と紹介され、結局、政策効果検証がないのは問題だよねというオチだったけど、まぁ、そりゃそうなんだけど、バスに乗り遅れるなとばかり国のおカネに群がる姿は、いわば僕ら国民の姿そのものだと思う。政府が悪い、国会議員が悪い、官僚が悪い、自治体が悪い、と、悪者探しばかりしているが、それもこれも結局は僕たちがそれを望んで選んでいるということだと思う。民主主義は普遍的価値だというが、本当にそうなのか。みんなもするならオレもする、みんなで渡れば怖くない、オレだけ損するのは絶対に嫌、とにかくみんなが乗るバスならそれに乗り遅れない、そんなことばかり支配して、国の価値を毀損しつづけることをみんなで選び続けるのなら、何か民主主義にも歯止めがいる気がし始めた。