行動変容させない政権
きょうから8月。7月は曇天続き、雨続き、夏らしい夏がまだ来ていない。しかし天気が夏らしくなっても、コロナ禍のせいでこの夏はもう既に台無しだ。日曜日の昨日は阿蘇山上・草千里まで上がってみたが、なにか平日の風情だった。人もクルマもいることはいるが、混んでいる/ごった返しているという感じからは程遠い。この夏の人出復活に賭けていた飲食、宿泊業の人たちがこの状況に対して深く失望しているを考えると本当に忍びない。ここに来て感染症法上コロナをインフルエンザ相当の扱いに変えろという声が都道府県知事から一斉に上がっているが、昨日岸田首相は、現下の第7波では見直さないと明言した。インフル並みの扱いに変更しろいう声には説得力がある。2類の対象を改めてみると、(1)急性灰白髄炎(2)結核(3)ジフテリア(4)重症急性呼吸器症候群(コロナ)(5)中東呼吸器症候群(MERS)(6)鳥インフル どれも致死的な感染症でコロナも最初はそうだった。去年の夏はデルタ株だった。ワクチンもまだだった。あれは結構重篤化していたし確かに2類扱いは相当だったかもしれない。しかしワクチン接種もいきわたり、オミクロン株になって「家で寝てりゃ治る」というレベルになったコロナの扱いとしては2類相当はtoo muchだというのは確かにそうだ。その辺の病院でいつでもクスリを処方してもらえるならわざわざ発熱外来に殺到することもない。政府がコロナを2類相当=死ぬかもしれない感染症=の扱いをしているから国民のコロナと戦うマインドセットと行動が変わらないのだ。結果、自国の経済、特に徳俵状態の観光や飲食をもっとヤバイことにしてしまっている。岸田政権は批判を恐れ何も決めない政権だと保守層から悪評紛々だが、今回のこの対応を見ると、確かに決めないというか意思を出せない、ひょっとしたら意思がない政権だということがよくみえた。有事のときにはその人の本質が見える。