サンマ

さんまの水揚げ量が過去最低を更新したというニュース。水揚げ量の経年変化のグラフをみるといまの水揚げ量の異常な低さがわかる。いい時もあれば悪い時もあるというレベルでは全然なく、もはや構造的なもののように見える。昨日の日経新聞では、気候変動による海流の変化でサンマの漁場が変化したとか、中国などの外国船の乱獲等が原因の可能性として挙げられていた。加えて、ウクライナ戦争以降は、ロシアによる不法な拿捕を恐れて北方領土近海では漁を回避しているという話は随分前に気仙沼の方から聞いた。いずれにしても地域を代表してきた貴重な海洋産品がかくも激減しては地元の水産加工産業は存廃の危機に直結する。さんまといえば気仙沼。あの311からもうすぐ12年。昨年10月に久々に行った気仙沼は三陸道が全線開通し立派な橋もでき区画整理した地区を中心に本当に見違えるような新しく素敵な町並みになっていたが、どんなに町が新しくなっても肝心の屋台骨の水産業がこの状態では元気もなくなってしまう。この12年、がんばり続けている人たち。きれいごとでは済まない現実がある。

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