二季
照る日、曇る日。暑い日、寒い日。日々気象は変動し、一日として同じ日はないことは、60年も生きていれば経験的感覚的にわかっている。データで観ても気温というものは毎日volatile(乱高下的)だ。しかし、この数日の気温は異常にもほどがあるくらい異常だ。1月14日の阿蘇乙姫の気温は最高が17.6℃、平年と比べ+10.6℃で4月中旬ごろの気温。最低気温は11.9℃、平年と比べ+14.4℃!でこちらは5月中旬ごろの気温。「大寒」を控え1年で最も気温が低くなるこの時期に手袋もせずに薄着で外に出られるなんてにわかには信じられなかった。下手するとあした桜が咲いてしまうのではと思ったくらい。寒いのは身体に堪えるので寒さが緩むことは身体的にはほっとしたが、それにしても、だ。平年値との乖離を移動平均でとってみると、11月は異常に暖かったが12月になると一変平年を下回る日が続いた。最低気温は平年より2℃も低い。そこに突然この異常高温。「中庸」がない気象というべきか。最近はもはや「四季」でなくなり夏か冬かの「二季」だと誰か言ってたが、確かにそうかもしれない。もう10日もすると今度は今季最強寒波がやって来るらしい。この超乱高下な気象。勘弁してくれぇ。