物流の2024年問題
きのう夕飯時にぼーっとテレビ観ていたら、「物流の2024年問題」という問題をやっていた。働き方改革関連法によって来年(2024年)の4月1日以降に、自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されるらしいが、このことによって生じる物流業界の大問題のことを指すらしい。労働時間が規制されることで1日に運べる荷物の量は14,15%くらい減ると番組では言っていた。アマゾンでオーダーすると都市圏は次の日にモノが届くが、そういう便利さはなくなるかもしれないらしい。アマゾンからたくさん仕事をもらっている物流会社からすると量が減るので単価=即ち運賃を上げなければ売上が減る。仕事は値段が安いほうに仕事がいくのが世の理。物流はもっとそう。なので物流業界は必然的に究極のサバイバルゲーム状況になる。労働時間が規制されて減少することで、今度は実際にトラックでモノを運ぶドライバーさんの収入が減少する。収入が低くなればやっていけない人が出てくるので物流業界からの離職は増え、ただでさえ労働力不足が不足している状況はさらに悪化する。過剰労働などブラックな面が指摘され、それをホワイト化しようとしたら、業界そのものが機能不全に陥るかもしれないという構図。体力がない中小企業はもっと悲惨なことになると言われている。黒字経営のところでも、この時短を遵守しながら黒字の維持は無理という声があがっていて、物流業界は既にM&Aの台風の目らしい。少し勉強不足だったと猛反省。これは消費者としても、中小企業支援に関わる立場でも、知りませんでしたでは済まない「事件」だ。注視して情報を集めよう。