桜開花の最早記録

昨日東京で桜か開花した。統計開始以来最も早い記録に並んだということ。来週にはもう満開だ。僕らが小さい頃は桜は4月の入学式の頃に咲いていた。それがいつの間にかどんどん早くなり3月末に咲くのが常識になってしまった。それがさらにもっと早くなっている。桜の開花は積算温度が影響しているらしく、「400℃の法則」というものがある。2月1日からの日々の平均気温の積算が400℃ に達した頃に桜が開花するというもの。他方、「600℃の法則」説もあって、こちらは2月1日からの日々の最高気温の積算が600℃になる頃に桜が開花するという。どっちの説でもとにかく2月と3月が暖かいから早く咲くのだ。当たり前か。ちなみに僕の住んでいる地域の、毎日の最高/最低気温と平年気温との気温差を30日の移動平均でとると下記のような形になる。気象なので日々の気温のvolatilityは当然あるものだが、30日移動平均が平年値からこんなに乖離しながら暴れるものかと驚いた。特に最高気温が高い。今年はなんとかニーニャで寒い冬と言われ、事実、12月、1月はすごく寒かった。特に1月末には10年に一度の弩級の寒波が来たので1月後半の移動平均が平年を2℃下回るのはよくわかる。しかし、11月や2月は実に最高気温が平年を移動平均で2℃以上上回っている。異常だ。そりゃ、桜も咲くわ。この極端なアップダウンは気象が暑いか寒いかの両極端化しているということ。四季がなくなって「二季」だと以前も書いたが、ほんとにそうなってきている。季節感だけならいいが、生態系にも影響は必至。咲くべき花が咲かなくなるなんてこともありうるのだろう。

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