まさかの同率首位

セパ交流戦も折り返し。なんと、あれだけ交流戦に弱かった我が鯉軍がまさかの同率首位になった。きのうロッテに勝って4連勝。この時期この位置にカープがいることは記憶にない。今年は12球団が勝ったり負けたりでドングリの背比べ的なところはあるが、首位は首位だ。前も書いたが、新井監督になった今年のチームは見違えるようだ。最後まで接戦をやるし3連覇のときのような逆転もある。負けても明日があると思えるいいチーム。それは一重に新井監督の言葉の魔術のおかげだ。地元・中国新聞は「新井語録」という欄がある。ネットでは見出ししか見れないが、・6勝の西野攻略、新井監督「特に龍馬しかできない一打」・野間の勝ち越し打に新井監督「ナイスバッティングでした」・九里の好投に新井監督「ストライク先行がずっとできている」・大瀬良の力投に新井監督「よく粘った。アツもいいリードだった」・交流戦2カード連続負け越し、新井監督「差は感じていない。・七回2死走者なしからの2失点に「それも野球だから」等々。勝っては褒め、負けても責めず、常にリーダーが前を向いてポジティブな言葉を発し続けている。そりゃチームの雰囲気はよくなる。どこかの昔の常勝球団の監督とは違う。新井は昭和の猛特訓を受けた世代。しごきやいじめもものすごかったはず。いまの選手とは価値観も経験も全く違うはずだが、それを違うと言わずに、抱きしめるような言葉を発し続けて、ものすごい求心力を発揮している。分断と統合。いまの時代、いまの経営をみるとき僕の頭の中を占めているのはこのキーワードだが、分断させずに統合を見事にやっているリーダーの好事例がここにいた。野球がまた楽しくなってきた。

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