狂暴化
今週月曜日の九州北部豪雨で大分道が不通になっている。杷木ICの朝倉寄りにある高山トンネルの上から土砂が崩れトンネル開口部の半分くらいが土砂と流木で埋まってしまっている。この道は数えきれないくらい何度も通った道。それだけに衝撃を受けている。福岡から湯布院や黒川温泉に行くには必ずこの道を通る。都市部とテッパン温泉地をつなぐいわば観光の大動脈。復旧には目途が立っていないということだが、さもありなん。この大量の土砂の撤去と崩れた上の法面をどうするか。まさか法面を崩れたままにはできないだろうから応急にしても結構な工事が必要。下手するとこの夏の需要期に大分道が全く使えないということになってしまうのでは。だとすれば大変なことだ。折しもコロナ収束で観光需要は急回復。コロナ禍で散々痛い目に遭ってきた観光事業者はこれから返済を始めようとする矢先なのになってこった。本当に神はどこまで試練を与え給うのか。昨日はこの辺りもものすごい豪雨に見舞われた。降り方が全く尋常ではない感じ。関東では竜巻が、北陸では線状降水帯が。もう日本のあちこちで気象が人の人生を一変させるほどの激甚災害を生んでいる。毎年繰り広げられる切ない光景を、明日は我が身と思いつつ、ただテレビで見るしかない僕たち。この10年で狂暴化した気象はたぶん「いまを生きる」人の人生観にも大いに影響するんだろうなぁ。