ヤバイ

ヤバイ中国経済のことで最近のニュースは賑やかだ。「ヤバイ」という言葉は昔は普通の人は使わなかった。チンピラ言葉という認識だったが、最近はなぜだか老若男女遍く広く使う日本語となった。その意味は「危ない」とか「怪しい」というだけではなく、「びっくり」とか「面白い」とか「楽しい」とか「おいしい」とか「感動している」とか、もう広すぎて訳がわからない。中国経済がヤバイというとき日本人はいったいどういう意味と気持ちで使うんだろうか。僕がどう思っているかは別にして、ざまぁみろと思っている人も少なからずいるはず。過剰流動性でどんどんバブルを生んで不動産に投資して文字通り泡銭つかんではじけた30年前の日本。土地や株やいろんなものがはじけて首をくくった人も多かった。しかし本当の悲劇はそのあと数年後に来て日本の金融機関が100兆円ともいわれる不良債権を抱え日本の金融はシステミックにおかしくなった。日本の失われたウン十年というのも金融危機に端を発する複合疾患だった。ある年齢以上の日本人にとって、中国で起きている/これから起きるであろうことは、ある種、実体験に裏付けられた「既視感」のある風景。やがて間もなく銀行がおかしくなる。きっと。地獄はそこからだ。ヤバイ。これだけ中国のすぐ近くのお隣の国がいろんな経験をしてきたのに彼らは学ばないのだろうか。少子化もそっくりどころか日本を上回る速度で進行中。最近の中国軍も、太平洋戦争前の日本の軍部にそっくりだという話を聞いたことがある。どう客観的に見ても戦争は避けた方がいいのに、どんどん好戦的な組織や人の慣性に引っ張られてしまっている。日本が経験してきた「最悪」のことが複数同時に中国で起きようとしている。ヤバイ。強引なゼロコロナ政策で中国国民は静かに共産党政権に離反をしているとどこかで最近読んだ。共産党と政府不信に陥った国民はいまひたすら貯蓄に励むようになったらしくそれも景気後退の要因だとか。これまで散々国民においしい思いをさせてこられたからこそ成り立ってきた共産党独裁政権。経済や生活でいったんこけると、渦巻く国民の不満を海外に向けさせるため必ず政権は戦争をおっぱじめる。もはや習近平政権に自制と自省は望みべくもない。本当にヤバイ。

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